中古スペクトラムアナライザの選び方|周波数帯・TG・オプションの見方
結論
中古スペクトラムアナライザを選ぶ基本は、まず測定対象の周波数から「周波数帯域」を決め、伝送特性を測るなら「トラッキングジェネレータ(TG)」、微小信号なら「プリアンプ」、専門測定なら「オプション」を確認することです。用途に対して必要十分な構成を選ぶと、コストを抑えつつ目的を達成できます。
この記事でわかること
- 1.周波数帯域の決め方
- 2.トラッキングジェネレータ(TG)の要否
- 3.分解能帯域幅(RBW)・位相雑音の見方
- 4.搭載オプションの確認ポイント
- 5.中古ならではの確認事項
周波数帯域の決め方
測定したい信号の最高周波数(基本波だけでなく、観測したい高調波やスプリアスの範囲)をカバーできる上限周波数を選びます。下限周波数も用途により重要です(低周波の雑音やオーディオ帯域を見る場合など)。用途範囲に対して余裕を持たせると、後の測定対象拡大にも対応できます。
ポイント
「使う帯域より少し広め」が安心ですが、過剰な高周波対応はコスト増につながります。測定対象が決まっていればご相談ください。取扱はスペクトラムアナライザのカタログで確認できます。
トラッキングジェネレータ(TG)の要否
TG は本体の掃引に同期した信号を出力する機能で、フィルタ・アンプ・ケーブルなどの伝送特性(周波数特性)を測定する際に必要です。スペクトラム観測だけが目的なら不要ですが、回路素子の特性評価も行うなら TG 内蔵機を選びます。後から追加できない機種もあるため、購入時の確認が重要です。
分解能帯域幅(RBW)・位相雑音の見方
- 分解能帯域幅(RBW):狭い RBW に対応するほど、近接した信号を分離でき、微小信号も見やすくなります。
- 位相雑音:キャリア近傍の雑音性能。発振器評価など近接信号の測定で重要です。
- プリアンプ:微小信号の感度を高めます。低レベル測定が主目的なら確認しましょう。
搭載オプションの確認ポイント
変調解析、EMI 測定、位相雑音測定などの専門機能はオプションで提供されることが多く、中古では搭載状況が個体ごとに異なります。必要な測定がオプションに依存する場合は、型番のオプションコードを確認しましょう。後からの追加が難しい/高額な場合があります。
補足
中古は本体のみ・オプション搭載・TG 付きなど構成がさまざまです。目的の測定に必要な構成かを購入前に確認することが大切です。
中古ならではの確認事項
表示部・操作部の状態、専用ケーブル・コネクタの有無、動作確認の範囲を確認します。校正が必要な用途では、校正可否を確認しましょう。当社は出荷前に通電・基本機能確認を実施しており、対象機種は外部委託による校正対応が可能な場合があります。購入前の確認点は中古計測器の動作確認とはも参照してください。
目的別の構成の選び方(一般的な傾向)
| 目的 | TG | プリアンプ | オプション |
|---|---|---|---|
| スペクトラム観測のみ | 不要 | 用途次第 | 不要なことが多い |
| 伝送特性(フィルタ等)測定 | 必要 | 用途次第 | — |
| 微小信号・低レベル測定 | 用途次第 | あると有利 | — |
| 変調解析・EMI 等の専門測定 | 用途次第 | 用途次第 | 該当オプション必須 |
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