中古計測器の購入ガイド公開 2026.06.01更新 2026.06.01

中古オシロスコープの選び方|帯域・チャンネル数・プローブ確認の基本

結論

中古オシロスコープを選ぶ基本は、まず観測したい信号から「帯域幅」を決め、次に「サンプリングレート」「チャンネル数」「メモリ長」「プローブ」を確認することです。帯域幅は観測信号の周波数に対して余裕(目安として数倍)を持たせると安心です。用途を起点に必要十分なスペックを選びましょう。

この記事でわかること

  • 1.帯域幅の決め方(観測信号からの逆算)
  • 2.サンプリングレート・メモリ長の見方
  • 3.チャンネル数・MSO の選び方
  • 4.プローブ確認の基本
  • 5.中古ならではの確認ポイント

帯域幅の決め方

帯域幅は、観測したい信号の最高周波数に対して余裕を持たせて選ぶのが基本です。方形波など高調波を含む信号では、基本周波数だけでなく波形の立ち上がりを正しく見るために余裕が必要になります。一般に、観測信号の周波数の数倍程度の帯域を目安にすると、波形のなまりを抑えられます。

ポイント

「とりあえず高帯域」ではなく、用途に対して必要十分な帯域を選ぶとコストを抑えられます。迷う場合は観測対象の信号周波数をお知らせください。

サンプリングレートとメモリ長

  • サンプリングレート(GSa/s):高いほど速い信号を細かく再現できます。帯域とのバランスで選びます。
  • メモリ長(レコード長):長いほど、高サンプリングを維持したまま長い時間を記録できます。長時間の現象を細かく見たい場合に重要です。
  • 実効サンプリング:チャンネルを増やすとサンプリングレートが分割される機種があります。仕様の確認が必要です。

チャンネル数・MSO の選び方

同時に観測したい信号の数からチャンネル数を選びます。2ch で足りる用途も多いですが、電源・制御・通信を同時に見たい場合は 4ch が便利です。デジタルロジックも同時に見たい場合は MSO(混合信号オシロ)を検討します。取扱はオシロスコープのカタログでご確認ください。

プローブ確認の基本

  • プローブの帯域が本体帯域に見合っているか(プローブがボトルネックにならないか)
  • 必要なプローブの種類(受動・差動・電流・高電圧)が揃っているか
  • プローブの本数がチャンネル数に足りているか

補足

中古では本体とプローブが別になっていることがあります。購入前にプローブの付属状況を確認しましょう。

中古ならではの確認ポイント

液晶の表示状態、ボタン・ロータリーの効き、端子の状態、動作確認の範囲を確認します。当社は出荷前に通電・基本機能確認を実施しています。校正が必要な場合の対応可否や、購入前に見るべき点は中古計測器の動作確認とはも参照してください。

用途別の選び方の目安(一般的な傾向)

用途帯域の目安チャンネル備考
教育・基礎実験低〜中帯域2chコスト重視
一般的な回路設計中帯域2〜4ch汎用性重視
電源+制御+通信の同時観測中帯域4ch多 ch が便利
組込み・デジタル混在中帯域MSOロジック同時観測
高速信号・研究開発高帯域用途次第プローブ帯域も確認

よくある質問

観測信号の最高周波数に対して余裕(目安として数倍)を持たせると、波形のなまりを抑えられます。観測対象が分かればご相談に応じます。

同時に観測する信号の数で決めます。電源・制御・通信などを同時に見たい場合は 4ch が便利です。

アナログ波形とデジタルロジックを同時に観測したい場合に有効です。デジタル回路のデバッグが主目的なら検討する価値があります。

在庫により異なります。プローブ込みをご希望の場合はお問い合わせください。帯域の合うプローブかどうかも確認しましょう。

出荷前に通電・基本機能確認を実施しています(新品同等の性能・全レンジ精度・校正状態を保証するものではありません)。詳細はお問い合わせください。

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